つきびと つけびと



2007年09月16日(Sun)
つきびと つけびと
「つきびと」と「つきびと」,どちらも たびたび耳にすることばです。関取については"つけびと"に統一されているようですが、芸能人については、あるときは"つきびと"であり、また あるときは"つけびと"です。どちらでも おなじように思えるのですが、辞書にあたってみました。

広辞苑第1版:
 つきびと【付人】付いて世話をする人。つきそい。
 つけびと【付人】(1) つけておく人。つきそい人。
         (2) 付家老。
         (3) 侠客などを応援する浪人侍。
広辞苑第2版:
 つきびと【付人】付いて世話をする人。つきそい。つけびと。
 つけびと【付人】(1) 側近につけておく人。つきそい人。つきびと。
         (2) 付家老(つけがろう)に同じ。
         (3) 侠客などを応援する浪人。
 (注・付家老というのは、幕府から親藩に、本家から分家に、監督のために家老として送りこまれたひと)

日本語大辞典:
 つきびと【付(き)人】(1) 付き添って世話をするひと。付き添いの人。
            (2) 芸能人や力士などに、いつも付き添って世話をする人。
 つけびと【付け人】(1) 保護・監督のために付けておく人。
          (2) 付き添って身の回りの世話をする人。付き人。

新明解国語辞典第4版:
 つきびと【付(き)人】芸能人の世話をする人。付け人。
 つけびと【付(け)人】(1) 付き人。〔狭義では、〕十両以上の関取の身の回りの世話をする、若いすもう取りを指す。
(ツッコミ:関取とは十両以上にきまっているから、十両以上という語を使うなら"力士"としたほうがいいのではないですかね)
            (2) 監督として、そばに付けておく人。


どうやら、もともとは、別の意味のことばであったと思えます。

世話係という意味では「つきびと」が適当であるようです。

「つけびと」は、関取と助っ人の浪人ものを別にして、監督役をいっていたように読みとれます。関取と助っ人の浪人ものについてはボデー・ガードといったところでしょうかね。関取については、世話をする役目もおおせつかるようになっていったというところでしょうか。

芸能人についているひとを"つけびと"といった場合には、その芸能人の行動を監督・規制するためにプロダクションがつけたひと、あるいは、ボデー・ガードと解釈してしまっても かまわないということになりそうです。

「力道山本人が趣味で購入し、主に付け人が撮影していたと思われる16ミリのフィルム」という新聞記事での表記は、力道山が もと関取(関脇)であったからなのでしょう。力道山にはボデー・ガードは不要でしょうからね。腹部を刺されてしまいましたが。


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